「ワンマン測量」とは?


ワンマン測量とは、1人で行う測量のことを指します。通常、測量作業は2人の作業員が協力して行われることが一般的ですが、ワンマン測量では1人で全ての作業を行います。弊社ではこのワンマン測量を積極的に採用しております。


 ・一般的な測量:2人(機械:1人、手元:1人)
 ・ワンマン測量:1人(機械:自動、手元:1人)

ワンマン測量のメリット・デメリットについて整理してみます。

1.ワンマン測量のメリット

  1. 費用効率の向上: 作業者の人件費を削減することができます。
  2. 柔軟性と即時性: 作業者は自己のスケジュールに合わせて作業を進めることができるため、柔軟なスケジュール調整が可能になります。
  3. 作業効率の向上: 作業者が単独で測量作業を行うため、他のメンバーとのやり取り(声掛け)がなくなるため、作業の効率が向上します。(特に機械とプリズム間が遠い時や周囲が騒音環境の場合は効率的です)
  4. 安定した品質:経験を持った作業者一人が一貫して作業を行うため、安定した品質を確保することができます。

2.ワンマン測量のデメリット

  1. 作業の負担: 測量を一人で全て行うため、機材の運搬や設置など一人に多くの負担がかかります。車や人通りが激しい場所に機械を設置する場合には、人がいないと心配。
  2. 専用設備が必要: 自動視準・自動追尾機能を備えたトータルステーション(測量機)と広範囲指向性のプリズムなど、専用の機械が必要なり通常の機械より高価になります。
  3. 臨機応変の対応力: 測量全体を一人で行うため、高い技術力と経験が不可欠です。特に狭小地などプリズムの支持が困難な箇所では、自動視準による方向角に誤差が生じる可能性が出るため、適宜マニュアル視準に切り換えるなど、工夫が必要です。

3.まとめ

以上のようにワンマン測量にはいくつかのデメリット(課題)がありますが、工夫することでひとつ解決していけば、それを上回るメリットがあります。ワンマン測量は、効率的かつ費用を節約しながら測量作業を進めることができるため、今後、測量の主流になっていくと考えます。


PAGE TOP